パスポート申請書の記入方法

さて、今回は、いよいよパスポート申請書の記入方法について紹介します。

Contents

一般旅券発給申請書の種類は全部で3種類

パスポートの申請書の正式名称は「一般旅券発給申請書」といいます。

この申請書、実は申請の内容に応じて以下の3種類が用意されています。

必ず自分が申請する内容に合った申請書を使用しましょう。

参考 パスポート手数料一覧

10年用・・・・・・・・・16,000円

5年用(12歳以上)・・・11,000円

5年用(12歳未満)・・・・6,000円

記載事項変更・・・・・・・・6,000円

5年用一般旅券発給申請書

これは、20歳以下の方や、20歳以上で5年が有効期限のパスポートを希望する方が使用する申請書です。

5年用の申請書は最上部が薄水色で、右上部に【5年用】と記載されています。

5年用一般旅券発給申請書

10年用一般旅券発給申請書

これは、20歳以上の方で、有効期限が10年のパスポートを希望する方が使用する申請書です。

10年用の申請書は最上部が朱色で、右上部に【10年用】と記載されています。

10年用のパスポートはエンジ色(左)

5年用パスポートは紺色(右)

記載事項変更用一般旅券発給申請書

これは、戸籍上の氏名、生年月日、性別、本籍地都道府県に変更があった場合に使用する申請書です。

記載事項変更用一般旅券発給申請書は最上部が黄緑色で、右上部に【記載事項変更用】と記載されています。

ちなみに記載事項変更用一般旅券申請書を用いて、記載事項の変更を申請した場合の有効期限は、変更前のパスポートの残り有効期限が引き継がれます。

申請書の記入方法(表面)

(出典 神奈川県パスポートセンター「一般旅券発給申請書(新規・切替)」http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/2315/Form_ippan.html)

①氏名欄

ヨミカタは左詰めで、濁点・半濁点も同じマスに記載するようにしましょう。

姓・名は漢字で戸籍に記載されたとおりに記載します。

申請には必ず戸籍抄本(謄本)が必要になりますので、それを見ながら記載しましょう。

ヘボン式ローマ字は必ず大文字で記載します。

(例)太田 良平⇒OTA RYOHEI(ヘボン式)

※ヘボン式以外のローマ字の記載を希望する場合には、事前に窓口に電話相談するようにしましょう。

(例)太田 良平⇒OTA RYOHEI(非ヘボン式)

※以前にパスポートを発行したことがある方は、原則としてそのパスポートに記載された表記と違う表記は選択できません。

参考 ヘボン式ローマ字 注意が必要な音

し⇒SHI

ち⇒CHI、つ⇒TSU

ふ⇒FU

じ⇒JI、ず⇒ZU

ぢ⇒JI、づ⇒ZU

しゃ⇒SHA、しゅ⇒SHU、しょ⇒SHO

ちゃ⇒CHA、ちゅ⇒CHU、ちゃ⇒CHO

りゃ⇒RYA、りゅ⇒RYU、りょ⇒RYO

じゃ⇒JA、じゅ⇒JU、じょ⇒JO

写真欄

旅券法に定められた規格を満たした顔写真を添付しましょう。

顔写真については、パスポート窓口の職員にかなり厳格に審査されます。

スナップ写真などはNGです。また、街角の証明写真機よりも写真館などで撮影してもらった方ができあがりや寸法が正確に仕上がります。

写真に白い点がある場合や、写真にキズやシワがあるだけでも審査に通らないことすらあります。

しかし、パスポートの問題による出入国トラブルのことを考えると、窓口職員の指示に従った方が得策だと思います。

パスポート申請用の顔写真の規格

(外務省ホームページ「旅券用提出写真についてのお知らせ」外部リンク)

②所持人自署欄

漢字もしくはローマ字で記入しましょう。

また、小学生以上の方は必ず本人が記載します。

以下の場合は書き直しになってしまいますので要注意です。

  • 枠からはみ出した場合(1ミリでもダメです。)
  • 二度書き
  • なぞり書き
  • 二段書き
  • かすれ
  • 氏のみ、名のみ

所持人自署欄は申請書中で顔写真の次に注意を要するカ所です。上記の内容に十分注意するようにしましょう。

○乳幼児等で本人が署名することができない場合には、親権者であるご両親のどちらかが代筆することになります。

(記載例)乳幼児である子の署名を母親が代筆する場合

旅券花子
旅券良子(母)代筆

性別欄

男女のどちらかに☑を入れましょう。

生年月日欄

生まれた元号のマス目にチェックを入れ、和暦で記載しましょう。

(例)□□□☑-480904

③本籍欄

左のマス目には都道府県名(例:山梨県)と記載し、右側には都道府県以降の本籍地を記載します。

本籍地は戸籍に記載されたとおりに記載しましょう。

④旅券番号・交付年月日・最後に発給を受けた旅券に記載した姓欄

ここには、前回発給されたパスポートの情報を記載します。

わからない場合は空欄にしておきましょう。

年齢記入欄

申請書を提出する年月日を記載します。

(例)満(25)歳

⑤5年有効期限の確認欄(5年用パスポート申請書のみ)

カッコ内に「5」と記載します。

(例)私は有効期限が(5)年の一般旅券の発給を希望します。

⑥現住所欄

住民票に記載されている住所を記載します。

また、日中連絡がつく電話番号を記載します。

⑦日本国内の緊急連絡先欄

海外滞在中に必ず連絡がつく、親族、会社、知人などの連絡先を記入します。

※事前に承諾をもらってから記入しましょう。

⑧刑罰等関係欄

必ず本人が記載する必要があります。

ほとんどの方は「いいえ」の欄に☑が付くと思います。

しかし、もし「はい」の欄に☑が付く場合には、都道府県のパスポート発給元に電話相談しましょう。(市区町村ではなく、大元の都道府県庁のパスポートセンターもしくは旅券事務所など)

⑨外国籍の有無

該当するものに☑をいれましょう。国籍留保などをしてい場合には「はい」にチェックを入れて詳細を記載しましょう。

申請書の記入方法(裏面)

(出典 神奈川県パスポートセンター「一般旅券発給申請書(新規・切替)」http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/02/2315/Form_ippan.html)

①出発予定日欄

出発予定日が決まっている場合には、記入しましょう。

また、滞在期間が3ヶ月以上か未満かで☑をつけましょう。

②旅券面の氏名表記欄

ここには、氏名を非ヘボン式(申請書表面のヘボン表記と異なる表記)で記載することを希望する場合に記載する欄です。

ヘボン式以外の表記を希望する場合には、事前に最寄りのパスポートの申請窓口に相談することをおすすめします。

③申請者署名欄

必ず申請者本人が記載します。戸籍に記載されているとおりに記載しましょう。

ただし、乳幼児等で本人が記載できない場合には法定代理人(親権者や成年後見人など)が代筆します。(書き方は下記緑のボックス内参照のこと。)

④法定代理人署名欄

申請者に法定代理人(未成年者の親権者等)がついている場合には、この欄にその方の署名が必要になります。

③申請者署名欄を本人が記載した場合でも、その方が未成年の場合にはこの欄に親権者の署名が必ず必要になります。

③④乳幼児の本人が署名することができない場合には、親権者であるご両親のどちらかが代筆することになります。

(記載例)本人(花子)が乳幼児の場合で、母親(良子)が代筆する場合

申請者署名
母代筆 旅券 花子  ←母親が記入
法定代理人(親権者、後見人など)署名
旅券 良子      ←母親が記入

③④未成年者が署名欄は自分で記入した場合でも、法定代理人欄には親権者であるご両親のどちらかが署名することになります。

(記載例)18歳の子が署名を自分で記載した場合

申請者署名
旅券 一郎      ←本人が記入
法定代理人(親権者、後見人など)署名
旅券 太郎      ←父親が記入

⑤申請書類等提出委任申出書

この欄は、パスポート申請書の代理提出を代理提出者に委任する場合に記載します。

申請者記入欄

この欄は、委任状にあたるものになります。

この欄は代理提出をお願いす側である、申請者本人が全て記載します。

上記の記入例では、光太郎さんが陽子さんを引受人に指名する場合です。

引受人記入欄

この欄は、引受人が記載します。記載例中では、奥様である陽子さんが記載する欄になります。

まとめ

いかがでしょうか?

今回は、5年パスポート・10年パスポートの申請書の記入方法について紹介しました。

どうぞ参考にしてください。

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